本校のICTを活用した教育

1.ICTを活用した教育について

 社会の情報化が急速に進む中、本校においても2018年度より「ICT」を活用して新しい教育に取り組んでいます。「ICT」とは、“Information and Communication Technology」 の頭文字をとった言葉で、「情報通信技術」を意味します。「スクリーン機能をもった黒板に問題や文章を提示し、電子ペンで書き込みながら説明する」「PCやタブレット上でAI型教材を利用し、個別最適化された学習に取り組む」「生徒が自分の考えを記入したカードや、作成したプレゼン資料を一瞬でクラス全員の端末で共有する」など従来はハードルが高かった教育活動が、ICTの活用により可能となってきています。

 現在、世界はSociety 5.0[1]の時代と呼ばれ、AIやIoT、5Gといった技術によって新しい価値観やサービスが次々と創出されています。さらに、新型コロナウイルスによって、人々の生活様式や働き方もかつてないほど大きな変化を求められています。鳥取城北高校では、正解のない課題の解決に取り組んでいくことがますます重要となる世界の中で,社会の変化に合わせてしなやかに学び続けられる力、社会で必要とされるスキルを主体的に身につけようとするマインドを育みたいと考えています。生徒一人ひとりが、Society 5.0 時代における自らの将来の姿を考え、その姿を実現するために必要な学びが能動的にできるよう,ICTを身近な文房具として活用できる教育環境を充実させることを目指します。

 

1.iPadやChromebookを利用した授業

生徒用iPadとChromebookが約260台あり,授業や放課後の自習で利用しています。2021年度から一人一台端末の環境を整備することに向けて準備を進めています。

 

 

2.Google for EducationやBLENDの活用

本校では,全ての生徒用がG Suite for Education(教育機関向けに作られた Google のアプリセット)のアカウントを取得し,教育プラットフォームとして活用しています。G Suiteの中心となるGoogle Classroomを使って,生徒はどの端末からでもログインし,授業の課題、配布資料、教師からのフィードバックなどにアクセスできます。

 

 

3.オンライン授業の取り組み

新型コロナウイルス感染症対策のための休校要請が3月に行われた直後から、本校ではオンライン授業の実施を検討してきました。緊急事態宣言を受けて4月9日から鳥取県内の学校ではいち早く全校一斉のオンライン授業を開始し,Google Classroomやロイロノート,スタディサプリ,Monoxer(モノグサ)などのサービスを利用しながら学習支援を行っています。

 

 

4.教員研修でスキルアップ

ICT推進のためには,まずは教員がICTを活用できることが必要です。ICT推進のメンバーによる教職員研修を通して,Google Classroomやロイロノート,Zoom等の体験会を実施し,これらのツールを授業でどう活用できるかアイデアを話し合ったりするなど,教員のICT活用スキルアップにも力を入れています。

 


 

[1] 政府広報オンラインのWebサイトでは、「狩猟社会」「農耕社会」「工業社会」「情報社会」に続く、人類史上5番目の新しい社会、それが「Society(ソサエティ)5.0」だと説明されています。