特別篇「押切もえさんとキャンプしよう!!」
“押切もえの未来のあいサポート大使を探せ” 平成28年11月7日(月)~9日(水)
鳥取県のあいサポート運動の取り組みの一環として、高校生と障がいのある方が一緒に生活をし、互いに理解し合うという交流の場が設けられました。そこに鳥取県あいサポート大使である押切もえさんが招かれ、一緒に3日間のキャンプ生活が行われました。県下の高校生6人参加のうち、本校からはボランティア部の部長の高谷実夢さんと副部長の岩谷綾乃さんが参加させていただきました。その模様が12月17日(土)BSSテレビにて放映されましたので紹介させていただきます。
あいサポート大使の押切もえさん |
「あいサポート運動」とは障がいのある方が暮らしやすい地域社会の実現を目的に平成21年11月に鳥取県から始まった取り組みです。本校にも、あいサポートの研修を受け、あいサポーターになった生徒が多くいます。ボランティア部としては、あいサポート大使のもうお一方である山野愛子ジェーンさんが主催したスマイルコンテストに障がいのある方と一緒に参加したり、あいサポートのイベントステージでは書道部とボランティア部と地域の3名のろう者の方とでコラボパフォーマンスを披露しました。
船岡竹林公園 |
キャンプの場所は鳥取県八頭郡にある船岡竹林公園です。ここで3日間、高校生と障がいのある方が2班、お料理班とお絵かき班に分かれて力を合わせて生活します。
高谷実夢さん |
本校ボランティア部部長の2年生の高谷実夢さんと副部長の岩谷綾乃さんです。週末は様々なボランティア活動を行いながら平日は手話学習に励んでおり、鳥取県手話奉仕員養成講習会にも毎週通っています。全国手話パフォーマンス甲子園にも2年連続出場しています。今回はこの積極的な2人が貴重な体験ができると喜んで参加しました。
岩谷綾乃さん |
障がいを知るとは・・・ |
明るく元気な2人が「障がいを知る」とはどのようなことかを実際に障がいのある方と一緒に過ごすことでその意味を探っていきます。普段から週末は様々な年代層の方と交流することが多い2人です。この夏にはオーストラリア研修にも参加しました。相手の文化、価値観など素直に認めることのできる素敵な子たちです。この取り組みに参加した他校の高校生たちと一緒にこの交流でも多くのことを学んでくれたと思います。
NPО法人フェリース |
一緒に過ごしたのは障がい者就労支援施設で働かれているNPО法人フェリースの方々、普段は作業所で農業や軽作業また、採れた野菜を使って作るレストラン内で働いていらっしゃいます。
大きなキャンバスに絵を描いていきます。 |
まずは作品班、大きなキャンバスにそれぞれの想いを絵にしていきます。こちらの班にいるのは岩谷さん。躊躇せず豪快に描き始めるフェリースの男の子に始めは圧倒されていましたが、絵の中に手話の「アイラブユー」を取り入れることを提案し、女子チームで繊細に描いていきました。色使いも個性のように色とりどりの鮮やかさが目立ちます。素晴らしい絵が完成しました。
手話の「アイラブユー」を提案する岩谷さん |
絵の中心には綾乃さん提案のアイラブユー |
お料理班は大忙し |
こちらはお料理班、フェリースの方々は日々の活動でお手の物。見事な包丁さばきに高校生はびっくり!みんなで協力しながら取材班や引率の先生たちの分を含めて20人分を作りました。こちらの班にいる高谷さんの「いただきます!!」でみんなで楽しく食事をしました。すごいご馳走です。
おいしそう!! |
「いただきまーす」 |
パソコンで絵を作成 |
障がいがあり限られた動きの中でも自分の大好きな絵に取り組んでいらっしゃる男性のご自宅も訪問させていただきました。お話をうががい、好きなことにひたむきに向かうキラキラした姿に感銘を受けた高校生たち。素敵な出会いとなりました。
素敵な出会いの帰り道 |
「違うこところより、同じところを探す」 |
最後の振り返りで岩谷さんが言った言葉が印象に残っています。「違うところを見るより、同じところを探す」この言葉は、他者理解、認め合いにおいて自分と違った相手の特性を理解しようという実は非常に難しいところに構えた理念より、より肩の力を抜いた自然体のつき合い方をとらえた言葉だと思います。一緒に生活した3日間で感じた素直な感想だったのでしょう。また、高谷さんも“一緒に過ごしてみてイメージ変わった?”という質問に料理の時も、自分から積極的に手伝ってくれて一緒に楽しく交流できたと話していました。<できることはたくさんある><できないことも一生懸命練習してできるようになる>という自分たちと同じなんだということの気づきだったと思います。
最後の振り返りで発言する高谷さん |
新たな発見の連続の3日間 番組内での2人のツーショット |