平成28年度ボランティア部活動記録その8 11月
うれしい知らせ!! 11月2日(水)
城北高校ボランティア部に手話学習を取り入れたのは平成24年9月の手話奉仕員養成講習会【入門編】への参加がきっかけでした(特別篇「手話をしよう!!」参照)ボランティアの現場でろう者と出合い、うまく意思疎通が取れず歯がゆい思いをしていた当時の部長、副部長と顧問とで思い切って手話講座に通いはじめました。3年生だった部長、副部長の学びの集大成という位置づけもあって2名は【入門編】に精力的に通い続け、見事に修了証をいただきました。その後、鳥取の短期大学に進んだ部長は【基礎編】【ステップアップ編】を修了し、手話奉仕員養成講習会の全課程を終え、東京の保育園に就職していきました。
さて、先日夜、彼女から電話がかかってきました。本当はメールしようと思ったけど、うれしくて早く伝えたかったとのこと。内容は、今、自分が勤めている保育園に来年度入園希望の保護者の方が相談にいらっしゃった時のこと、そのお母さんはろう者で通訳者同伴でいらっしゃたが、一通りの説明を通訳を介して行った後、彼女が手話で会話を始めたところ、そのお母さんは大変喜んでくれたということでした。ろう者の方にとって自分の子どもを預ける保育園に手話のできる先生がいるということは大変心強く思われたことでしょう。また、保育園のスタッフの方たちも彼女の突然の特技に驚いた様子でした。
何よりも自分が取り組んできたことが今の自分の職業で役に立ったという体験が彼女に大きな喜びをもたらしました。彼女は東京でも手話サークルを見つけて手話の勉強を続けています。私もとてもうれしくなりました。
現在の3年生部長も看護の専門学校に合格が決まりました。3年間の手話パフォーマンスの取材の中でもずっと、「将来は手話ができる看護師になる!」と答えてきました。医療現場で手話のできる看護師さんが少ないというニュースを見たことが手話を始めるきっかけでした。またこの部長も社会の中で活躍してくれると確信しています。
さあ、続け!!後輩たち!!
緑の感謝祭 11月3日(木) 於 コカ・コーラウエストスポーツパーク陸上競技場
“緑の感謝祭”にボランティア部レギュラーメンバーで出かけてきました。これは布勢の運動公園で様々なアトラクション、ゲームコーナー、フリーマーケット、などの催しが行われるイベントでした。競技場内ではダッシュ王決定戦というイベントが開催されており、北京・ロンドンオリンピックの短距離日本代表の福島千里選手がゲストにいらっしゃっていました。
我々のお仕事は、スーパーボールすくい、射的、くじ、フリースローといったこどもたちを楽しませるコーナーの担当でした。そして男の子2名は半日ずつトリピーの中へ!!寒かったこの日トリピーの中は温かく、8月のボランティアでもトリピーになった田渕くんは「今日はちょうどいいです!」と、トリピースーツアクターならではの発言でした。トリピーはこどもたちに大人気!!田渕くんは初体験の小谷君にもトリピーの動きをレクチャーしていました。
今日も1日、元気なこどもたちの笑顔の中、楽しくボランティアができました。
汰一トリピーの誕生するまで。良い子は見ないでね。 |
「さあ、ここから顔を出して!」 |
「あとはトリピーの帽子を被って誕生!」 |
さあ先輩に誘導されて危なっかしい足取りで。 |
大人気のトリピー!! |
フリースローコーナー |
射的コーナー |
スーパーボールすくい、くじコーナー |
乗馬コーナー |
2016鳥取県手話フォーラム イン 鳥取 11月6日(日) 於 県民ふれあい会館
手話パフォーマンスメンバーで鳥取県手話フォーラムに参加してきました。今年の内容は午前中には“岐阜ろう劇団いぶき”代表の河合依子さんの講演と午後からはいぶきの劇【通夜の席】の公演でした。
まず講演の中で一番印象に残ったことは、「パントマイムをやらせると健聴者よりもろう者のほうが上手にできる」ということでした。ろう者が使う手話では、例えば、第3者の話をする時、“彼”のいる場所を設定し、あとは指さしでそこを示すことで“彼”を表します。また会社から郵便局とか、学校から家などの場所もしっかりと位置を設定し、ブレません。こうした手話の特性の影響で、ボールを上に放り自分でキャッチするパントマイムでも、健聴者は、ただ何の気なしに何かを上に放りキャッチするだけですが、ろう者はボールの大きさ、重さ、投げる高さなども初めにしっかりと設定し演じるので、まるでそのものが見えてくるくらいの上手なパントマイムができるそうです。これには納得させられました。確かにろう者の方がするジェスチャーは本当の動きに限りなく近い気がします。
午後からの劇も発声なしの劇でしたが、表情や身振りなど豊かで、あくまでも字幕は補助的に見てくださいとの代表の言葉通り手話があまりわからない人も内容が見えてくる素晴らしい演劇でした。
11月のボランティア活動がひと段落つけば、12月から本格的に手話パフォーマンスを再開させます。とても参考になりました。あまり台詞に頼りすぎないよう表現の工夫と練習の必要性を感じました。
会場にお越しのたくさんのろう者の方々と交流もでき楽しい1日となりました。
3Dペンを使ってファブろう!! 11月9日(水) 於 F1-5教室
11月23日(祝水)にファ部で地域の皆様に3Dペンを使った体験教室を開催します。3Dペンの手ほどき役にボランティア部1年生女子3名が登場します。本日からしっかりと練習し、作品を仕上げていき、当日までに人に教えることができるくらいに使い方をマスターします。今日は、まず平面から。簡単な絵を書き、その上を3Dペンでなぞっていきます。今日練習したのはアンパンマンとドラえもんでした。さあ、本番の日までに立体作品も完成させる腕前目指して頑張ろう!!
ファ部の西村教頭から使い方を教わります。 |
FL@M
3Dペン無料体験 先着12名
日時:平成28年11月23日(水)
第1グループ 9:30~10:10(40分) 4名
第2グループ 10:30~11:10(40分) 4名
第3グループ 11:30~12:10(40分) 4名
場所:2階FL@M
いよいよ挑戦!!色や出るスピードを変えながら苦戦中。 |
本番の様子は特別篇「ファ部っちゃおう!!」参照してくださいね。
3Dペンによる作品 |
“部活がんば”撮影 11月10日(木) 於 多目的会議室
11月21日(月)19時5分より、情報ワイドNCNピットステーションの“部活がんば”のコーナーに本校ボランティア部が登場します。週末のボランティア活動の様子やいつもの手話学習の様子、手話パフォーマンス甲子園に向けた想いなどを5分間に詰め込んでいただきました。レギュラーメンバーが全員“ひとことがんば”で目標を述べています。是非ご覧ください。
オープニングの撮影の様子。みんなで「おー!!」 |
第1回鳥取すごいライド105km 11月27日(日) 於 福部アイデア館
1日中雨が振り続く中、鳥取すごいライド105kmが開催されました。~砂丘、温泉、松葉カニ。すごい!鳥取を走り尽くせ!~というイベントでした。105kmのコースは【鳥取砂丘駐車場スタートー田後漁港ー岩美南小学校ー雨滝ー万葉歴史館ー河原城ー鳥取砂丘駐車場ゴール】です。ボランティア部はショートの50kmコースのゴール手前6km付近にエイドステーションとして設置された福部アイデア館で、参加者にらっきょう饅頭を渡す係でした。11時に50kmコースの参加者たちが到着する予定でしたが、なぜか、10時過ぎには続々と到着。???と思っていると、実は105kmコースの参加者が雨の中での続行を断念し、ショートコースに変更したためでした。寒さに震えながら到着する参加者にあたたかいお茶とらっきょう饅頭、らっきょう煎餅でおもてなしをし、「ラスト6km!!気を付けて行ってらっしゃい!!」とお見送りしました。県外からの参加者も多く、良いお天気の中、コースを楽しんでほしかったなという思いはありましたが、ゴール後の冷えた身体での温泉と、おいしいご馳走は格別だろうなと想像すると、少しは鳥取の良さを味わっていただけるかなと思いました。
最後はボランティアの生徒たちにも地元の奥様たちから「寒いのによく頑張ったね。」と、らっきょう饅頭、豚汁が振舞われ、心も温まりました。
らっきょう饅頭引き換え券配布 |
エイドステーションに到着した参加者にらっきょう饅頭の引き換え券を渡します。「温かいお茶とらっきょう煎餅もあります。ゆっくり休憩していってくださいね。」
らっきょう饅頭 |
エイドステーションとなっている福部アイデア館の裏にはらっきょう工場があり、らっきょうの香りが漂っています。到着した参加者はすぐに「ここがらっきょう饅頭だな」とわかるほどです。これを楽しみにされている参加者もいらっしゃいました。うちの部員にもらっきょう得意ではない子がいましたが、らっきょう饅頭はペロリでした。ほかほかで身体も温まりました。