特別編「イベントスタッフをしよう!!」
第5回とっとり伝統芸能まつり 平成26年6月14日(土)15日(日) 於 鳥取市民会館
“第5回とっとり伝統芸能まつり”のボランティアスタッフとして本校からは21名が14日(土)の前日準備と15日(土)の本番の2日間お手伝いをしてきました。
“とっとり伝統芸能まつり”は「つながる ふれあう もてなす 鳥取を熱くさせる 伝統と誇りの共演」をテーマに地元鳥取からの参加7団体とゲスト出演として広島県安芸高田市より神楽『滝夜叉姫 』・モンゴルより馬頭琴演奏がありました。
主催は鳥取県ですが、運営主体は委託を受けた米子のNPO法人プロデュース・ハレのスタッフの皆様でした。ハレのスタッフの皆様からは、地元の高校生達に、このボランティア活動を通して、何かを感じ取り、成長して欲しいという温かい気持ちが伝わってきました。そのおかげで、前日準備から関わらせていただいた生徒たちは自分の与えられた役割にしっかりと責任を持ち、スタッフ方々と一緒に頑張ることができました。2日目終了の時には、チームの一員として1つのことを成し遂げた達成感を味わうことができました。
プロデュース・ハレのスタッフの皆様、貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました!!
宣伝のプロ“チンドン屋さん” |
まずは広報班です。前日の14日(土)に、チンドン屋さんと一緒に宣伝ビラ配りをしました。鳥取駅から市役所までの若桜街道を賑やかに練り歩きました。大阪から招いたプロのチンドン屋さんですが、駅から県庁までのメインストリートなはずなのに、ひとけのない鳥取に驚いていらっしゃるようでした。あまりに人が少ないため、若桜街道沿いの個人商店には店の中に入って行き、ビラを配りました。そして、こんなわずかな距離の間に城北高の先生2名に遭遇しビラを渡しました。ホントに狭い鳥取です。
受付パンフレット準備 |
受付班です。明日に備え、パンフレットやアンケート用紙を準備します。1000名近い来場を予想し、準備に余念がありません。このまつりは一昨年は米子、去年は倉吉で開催され、今年は東部、鳥取にやってきました。毎年多くのお客様が楽しみに待っていらっしゃるそうです。しかし、この日はワールドカップ予選のテレビ中継の日です。お客様が少なくなるのでは?と心配しましたが、その心配には及ばないということでした。お客様の大半はおじいさん、おばあさんのご高齢の方々だそうです。毎年楽しみにされていて、開場2時間前くらいから並ばれるそうです。設営班がテントを組み立ててたのはそのためだったのかぁ。
パーテーションの組み立て |
さて、その設営班。今度は会場内ロビーを仕切って本部を作ったり、ボランティア控え室を作ったりと大忙しです。出演者の控え室の設営も担当です。この班には男子生徒5名がイケメン技術さんに付きます。前日から力仕事の連続です。最初は動きの鈍かった生徒たちですが、だんだんチームワークができるようになり、技術さんの「付いてきてっ」のダッシュとともに「はいっ」とすばやく後を追う光景に目を細めました。慌しく、突発的なことも起きる現場ですが、ニコニコとかっこよく働く大人の姿を見せてやれたことがうれしかったです。ホントに感謝です。
パネル展示設営 |
パネル展示コーナーでも設営班は大活躍。ボードを引っ掛けるフックの取り付け作業ですが、後ろポッケに軍手を入れて、すっかり様になっています。穴の数を数えているだけですが…(笑)どんな小さなことでも任せてもらっているという体験は貴重です。今回は随所でそのような場面を与えていただきました。一つの任務の達成が自信となり、次に自発的に動けるように変わっていくのだと思います。
リハーサル中 |
ステージ班はリハーサルの途中です。華やかな舞台が出来上がっていく行程を間近かで体験できます。ステージ転換など速さが勝負になります。段取りを頭に叩き込んでいる最中です。出演者も真剣ですがスタッフも真剣です。演者の100パーセントのパフォーマンスを引き出す裏方の仕事という貴重な体験です。
受付け最終確認です。 |
本番当日です。みんなスタッフTシャツに着替えて気合十分です。高校生は本校の他にも湖陵高校、青谷高校、東高校の生徒さんがボランティア参加してくれています。2日目にはもうすでに仲良くなっています。ボランティアは普段関わりの薄い、子どもやお年寄りとの異世代交流ができる大切な場でもありますが、他校のボランティア仲間との同世代交流もボランティア活動の醍醐味です。
モンゴルゲストを案内班がお出迎えします。 |
開場前のお客様へお茶での接待です。 |
誘導班がリーダーの指示を聞きます。 |
いよいよ開場です。笑顔でお迎えします。 |
車イス補助でご案内 |
もちつき唄(日南町) |
神楽「滝夜叉姫」(広島県安芸高田市) |
モンゴル民族伝統芸能(モンゴル) |
茶摘唄や田植え唄などは若い娘が自分の美しく働く姿を男性にアピールするところから始ったのだとハレのスタッフさんから教えていただきました。なるほど~と思い、伝統芸能の起源にも少し触れることができました。その後、バスから降りてこられる高齢の演者さんをお迎えしながら、「こうして拝見すると普通のおじいちゃんおばあちゃんだけど、ステージでは輝きを放つそのギャップも魅力だよ。」というようなお話もしていただきました。確かに本番ステージに立つお姿は何か荘厳で力強い感じがしました。伝統を受け継ぎ、背負うとはこういうことなんだなとしみじみ感じることができました。まさに、“晴れの舞台”です。だんだんお話を聞いているうちに、このとっとり伝統芸能まつりの運営を一手に引き受ける“プロデュース・ハレ”の名称の由来もだんだん見えてきました。スタッフの皆様は人の力を引き出すプロ集団でした。
今回は演者さんはもちろん、我々ボランティアにもいきいきと活動できる“晴れの舞台”を用意していただきありがとうございました。
また一緒に活動させていただく機会をお待ちしています!!